歯周病治療

歯周病の予防はこれら全身の生活習慣病を予防することにつながる

歯周病は歯を支えている組織(歯肉、骨)の疾患です。

多くの場合、痛みを伴わずに時間をかけてじわじわと進行していきます。具体的症状としては,歯茎が赤く腫れる、歯磨きの時出血する、口の中が何となく不快感がある、口臭がする、歯を触ると動く、などです。


私たちは習慣的な自分なりのやり方で歯磨きをしていますがそのブラッシングも完ぺきというわけにはなかなかいきません。磨きにくいところや歯の根元に残った磨き残しは、すぐにプラークというねばねばした塊になります。

この中には1㎎中に10億ともいわれる細菌があり、それらの細菌によって歯肉の炎症が生じ、その後年月をかけて歯を支えている骨を溶かしていく病気です。

プラークはやがて唾液中のカルシウムなどとともに硬化して歯石となり歯の表面に強くこびりつきます。この歯石の中の細菌によって歯周病は進行してゆきます。



歯周病の治療はその進行の程度によって、いくつかの治療を行います。

まず初めに全体の歯と骨の状態をパノラマレントゲン(デジタルエックス線)で撮影します。骨の状態など全体のおおよその把握ができますが、次に歯周ポケットの検査を行います。これは歯の生え際にある生理的な溝(歯周ポケット)の深さを測定します。健康な状態の歯茎ではポケットの深さは1~3ミリの範囲ですが、歯周病に侵されてゆくと4~8ミリ、あるいはそれ以上になっていきます。

数値が大きくなればそれだけ骨の吸収がすすんでいるということになります。

歯周病検査は一度だけでなくたびたび測定して歯周病の進行状況、治療による改善状況を把握していきます。



歯周病の原因となる歯垢(プラーク)を除去すること、またそれが硬化した歯石を除去することが大切なこととなります。

プラークを除去することをプラークコントロールといいますが、それは家庭での歯磨き、そして歯科医院でのブラッシング状態のチェックと歯石除去、この二本立てです。

ブラッシングのポイントについては別項の「ブラッシングについて」をご覧ください。



ある程度歯周病が進行して歯の動揺が生じているとき,そのまま噛み続けると痛みやさらなる歯周病の進行をきたすことがあります。その際は噛み合わせの調整をして動揺歯の負担軽減を図ったり,動揺歯を隣の歯と歯科用接着剤で固定して

噛む負担に耐えられるように改善します。



これらの治療によってポケットの深さが改善してくれば、定期健診(メンテナンス)に移っていきます。

ある程度以上ポケットの深さが深く、なかなか上記の治療で、は改善されない場合は、外科的に歯肉を切開して歯根を露出させて歯石除去を行う、あるいはポケットの深さを減少させる手術を行います。



歯周病が原因で歯周病が原因で引き起こす全身の疾患につぃては昨今、いろいろメディアでも取り上げられ、ご存知の方も多いかと思います。

口の中の歯周病菌が血管に入り込むと、心臓の血管に歯周病菌が作用してアテロ―ム性プラークという脂肪性沈着物が血管の内壁に沈着し、血管を狭めて動脈硬化を促進し、狭心症や心筋梗塞などの心臓病を引き起こします。

またこのアテローム性プラークは脳の血管を詰まらせたり、頸動脈や心臓から血の塊やプラークが飛んで脳梗塞を引き起こしたりします。

また糖尿病との関連では、血管に入り込んだ歯周病菌が死滅した後、内毒素となり血糖値に悪い影響を及ぼします。



つまり歯周病の予防はこれら全身の生活習慣病を予防することにつながるわけです。